一緒によりみち

発語なしの3歳児/自閉症スペクトラム/発達障害/ 療育園生活の記録

【サポートブックで良いスタートを切る】

 

「サポートブックとは」、発達障害自閉症を持つ

子供ひとりひとりの特性や接し方をわかりやすく

まとめたノートのようなものです。

 

 

 就学時などに担任の先生に渡すことで、

これまでの療育歴やパニックになった時の

接し方、お願いしたいこと などの伝達が

スムーズになり、補助の先生等への周知・

情報共有がしやすくなります。

 

私は、この春の入園時に、簡単ですが

サポートブックを作って入園式前に持参しました。

 

理由は、

園の先生方とのコミュニケーションを円滑にしたかったからです。

 

それと、私自身が「自己紹介」をすごく大切に考えているからです。

日々生活していると、いろいろな人と「初めまして」

のシーンに出くわしますが、

きちんと「○○を担当している○○です」と最初に名乗ってくれる人って

とても信頼できるし心が開きやすいです。

「自己紹介」をきちんとするだけで、

早く名前を覚えてもらう→いろんな先生から名前を呼んでもらう

と良い循環がうまれます。

 

これは私の社会人時代に学んだスキルです。

異動や配置換え、転職の時には、

いち早く職場の人の顔と名前を覚え、

たとえ関わりが薄い人でも、

「○○さん、はじめまして。○○部署に異動になりました

○○です」と全員に挨拶していました。

これだけで、その後のコミュニケーションがぐっと円滑になります。

 

長男はまだ喋れないので、自分で自己紹介はできないけれど、

園の先生方が早く長男の顔を覚えてくれて、

名前をたくさん呼んでくれたらいいなと思います。

それだけで園が少し居心地の良い場所になるかもしれない。

根回し、ではないけれど

それも親の役目のひとつかな、と思い行動しています。

 

サポートブックの話に戻りますが、

形式は自由で、写真やイラストを加えたり、

WEB上で簡単に作成できるツールもあります。

support-book.jp

 

私が作ったサポートブックは、

  • 生育歴(乳児期や健診結果・受診歴など)
  • 食事について
  • 好きな遊び
  • 親の思い

の項目をつくりました。

食事については、好きな食べ物・食べられないもの

「たくさん口に詰め込みすぎる」などの癖や

「飲み込めずずっと口をもぐもぐしていたら、

ティッシュを渡して吐き出させています」など

困ったときの手助けの方法などを書きました。

 

”親の思い”は、率直に、診断が下りてから

今までの夫婦の思いや考えを記しました。

もし私が子供を預かる先生の立場だったら、

知りたいな、と思ったからです。

この保護者さんは、今どういう気持ちで、

園に来ているのか、受け入れて前向きなのか、

そうでないのか。何を求めているのか、

など事前にわかっていれば、接し方も

それに合わせて考えられます。

 

それから、家で普段遊んでいる様子を伝えたかったので、

写真を添えました。

スマホに保存している写真を簡単にシールにできる

アプリがあったので、それを使いました。

申し込んでから数日でポストに届き、

助かりました。

www.minnanoseal.com

 

サポートブックを作る際に大切なポイントは、

「○○はこういうシーンで不安になります」

と書いた場合、それで終わらせずに

「では、どう対処したらいいのか」

をできるたけ記しておくことです。

○○が苦手です、うまくできません、

と書かれていても任されるほうは困ってしまいます。

 

○○が苦手ですという場合は、

→○○すれば食べられます。

 ○○の動作をサポートすると1人でできます

 

など、親が知っている情報をなるべく具体的に

伝えることが大切です。

 

私は、長男の担任が決まる前の段階で、園長先生に

お渡ししました。

結果、入園式にはすでにほとんどの先生が長男の

顔を覚えてくれていて、たくさん名前を呼んでもらえました。

担任の先生にも、「事前に読ませてもらいました。

すごくわかりやすくて助かりました!」と言ってもらえ、

式後の面談も「サポートブックを読ませてもらって

だいぶわかりましたので」と私たちだけ短時間で

終われました😊

 

 

 

次回は、登園1日目について書きたいと思います。